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この本は、職場における人間のコミュニケーションに影響を与える要因について考察している本です。
と言っても、今まで本屋さんに並んでいた本とは大きく違います。
本書が斬新なのは、これらの考察が「ソシオメーター」という、様々なセンサーを搭載したバッジによって得られたデータの分析に基づいて科学的に考察されている点です。
この点において、いわゆる「カリスマ経営者」の経験によって書かれたビジネス書とは一線を画します。
また、その事例も豊富で、読み応えがあります。
個人的に興味深いな、と感じた知見をいくつか挙げてみます。
・社内でのコミュニケーション(雑談)は生産性を高める。
・コミュニケーションの頻度を高めるには、休憩のタイミングを同じにすること、座るテーブルを小さくすること、などが有効である。
・一緒にランチを取った相手とは、その後の残り時間も、その相手と会話をする確率が高まる。
・・・などなど。意外な変数が生産性に影響を与えていたことが驚きました。
しかも、これならすぐにも実践可能ですよね。
さて、ビッグデータが注目されて、大量のデータを解析することで得られる知見に目が向きがちなようにも思いますが、またその一方で、高品質なセンサの開発も、今まで見えなかった知見を発見することに大いに寄与していることがわかります。
こうしたイノベーションが今後、どんなことを明らかにしてくれるのか、非常に楽しみです。
(世界は楽しくなってきそうではないですか^^)